團十郎稲荷の記念御朱印を限定頒布 東松山の箭弓稲荷神社 きょう24日、團十郎稲荷祭 ヌートバーの活躍で野球関係者の参拝も増…神職「芸能の守り神でもあることを知って」
2025/05/24/09:18
江戸時代に活躍した歌舞伎役者、7代目市川團十郎(1791~1859)にゆかりがある、東松山市箭弓町の箭弓稲荷神社の境内にある末社の團十郎稲荷で24日に團十郎稲荷祭が行われる。芸能の守り神として信仰を集める團十郎稲荷。祭りに併せ、記念御朱印を頒布する。
團十郎稲荷の正式名称は宇迦之御魂(うかのみたま)社。7代目市川團十郎が、キツネが出る演目の「葛の葉」や「狐忠信」を演じる際、箭弓稲荷神社で成功を祈願。見事にキツネの動作を演じ切り、興行が成功したことから、お礼として1821(文政4)年に石造りの祠(ほこら)を奉納した。以来、江戸の役者衆や花柳界から芸能上達や商売繁盛を願い、崇敬を集めるようになったという。
江戸時代に歌川国貞が描いた浮世絵に、役者衆が箭弓稲荷神社を参拝する様子を描いたものがあり、江戸で広く知られていたことをうかがわせる。また、現代でも先代の市川團十郎や、落語家の初代林家三平などが箭弓稲荷神社を訪れている。
記念御朱印は、国貞の浮世絵と、先代團十郎が奉納した「隈額(くまがく)」を、文字の背景にデザイン。初穂料500円で限定頒布する。
箭弓稲荷神社権禰宜(ごんねぎ)の松岡大熙さん(33)は「WBCでヌートバーが活躍したおかげで野球関係者のお参りも増えたが、芸能の守り神でもあることを知ってほしい」と話していた。
問い合わせは、箭弓稲荷神社(電話0493・22・2104)へ。










