埼玉新聞

 

ヤオコーずっと人気、客が増えて200店達成へ 新体制になり、今期中に創業135周年 今後は都市型店の誕生も期待 将来的に500店、売上1兆円が目標

  • 【企業】ヤオコー=看板、ロゴ

    純利益10.6%増となったヤオコー

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 食品スーパーのヤオコー(川越市)が12日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比10・6%増の201億7600万円、売上高に当たる営業収益は18・9%増の7364億円だった。営業利益は13・9%増の334億200万円、経常利益は12・8%増の325億8300万円だった。

 人件費や水光熱費など販管費が増加したものの、千葉県を中心にスーパーやドラッグストアを展開するせんどう(同県市原市)を昨年4月に連結子会社化したことで営業総利益が増えたことが要因。

 主力のヤオコー単体では36期連続の増収増益。既存店を中心に客数が伸びたことに加え、野菜やコメの価格高騰に伴う客単価の上昇が下支えした。

 都内で記者会見した川野澄人社長は今期中に創業135周年、ヤオコーが節目の200店舗達成のめどとなり、「生鮮をはじめとした商品・販売戦略や業務改善の再構築を進め、おいしさと安さ、鮮度と変化の両立を追求したい」と話し、都市型店舗のフォーマット開発にも意欲を見せた。

 現在のグループ店舗数は計239店舗(ヤオコー195店舗、エイヴイ14店舗、フーコット5店舗、せんどう25店舗)。また、10月1日からブルーゾーンホールディングス(HD)を持ち株会社とする新体制に移行し、「地域の健康長寿に寄与する企業集団を構築し、(長期目標の)500店舗、売上1兆円企業を目指す」と述べた。

 26年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比1・6%増の205億円、営業収益が4・8%増の7720億円。

 1株当たりの年間配当は、25年3月期が前期比15円増の125円。26年3月期も同額を見込む。
 

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