埼玉新聞

 

コウノトリのひな、成長かなわず 3月に2羽が誕生、鴻巣の野生復帰センターで飼育中…1羽は4月に、残った1羽も今回死ぬ ドジョウと同時に食べた植物、胃に滞留か

  • 【地図】鴻巣市(背景白)

    コウノトリのひな死ぬ 鴻巣で飼育中だった

  • ひなの羽づくろいをする雄の「空」

    ひなの羽づくろいをする雄の「空」=4月28日午後1時ごろ、鴻巣市明用の同市コウノトリ野生復帰センター「天空の里」

  • 誕生したひなに小さなドジョウを与える雄の「空」

    誕生したひなに小さなドジョウを与える雄の「空」=3月30日午前、鴻巣市明用の鴻巣市コウノトリ野生復帰センター「天空の里」(市提供)

  • 【地図】鴻巣市(背景白)
  • ひなの羽づくろいをする雄の「空」
  • 誕生したひなに小さなドジョウを与える雄の「空」

 鴻巣市明用の同市コウノトリ野生復帰センター「天空の里」で飼育中だったコウノトリのひなが8日、死んだ。同日、センターが発表した。3月29日にひな2羽が誕生。1羽は4月2日に、残った1羽も今回死に、ひなはいなくなった。

 センターによると、8日午前6時ごろ、ひなの死を飼育員が確認した。獣医師の見解では、餌(ドジョウ)と同時に食べた植物が胃に滞留してしまい、餌が十分に摂取できなかった可能性が高いという。

 誕生から1カ月以上、コウノトリの「花」(雌10歳)と「空」(雄22歳)が交代でひなの飼育をしてきたが、成長はかなわなかった。

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