埼玉新聞

 

「たぶん間に合わないと思う」…埼玉・白岡市役所火災 一部の業務を再開もシステムが使えないため処理できず 火災現場は天井の骨組みがむき出し、他の階もすすに覆われる

  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

    火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

  • 臨時窓口を訪れた来庁者(左)と対応に当たる職員=8日午前、白岡市保健福祉総合センター「はぴすしらおか」

    臨時窓口を訪れた来庁者(左)と対応に当たる職員=8日午前、白岡市保健福祉総合センター「はぴすしらおか」

  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

    火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

    火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

    火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)
  • 臨時窓口を訪れた来庁者(左)と対応に当たる職員=8日午前、白岡市保健福祉総合センター「はぴすしらおか」
  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)
  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)
  • 火災が起きた白岡市役所の庁舎内(白岡市提供)

 白岡市役所本庁舎の火災で、市は8日、周辺の公共施設に臨時窓口を設置し、休止になっていた業務の一部を再開した。コンビニ交付サービスや近隣市町と連携した広域交付も案内しているものの、火災の影響で電源が落ちて基幹系システムが使えないため、対応できない業務も多い。市は被害状況の把握とともに、システムの復旧についても検討を進める方針。

 保健福祉総合センター「はぴすしらおか」には、税務課、市民課、福祉課、保険年金課、高齢介護課、子育て支援課、こども保育課、健康増進課、会計課の臨時窓口が設置された。廊下にテーブルといすを並べ、相談業務を中心に対応。隣接する会議室では、ペンと携帯電話を手にした職員が、提出された書類のチェックや関係機関との連絡調整を行っていた。

 転入届を提出しようと来庁した60代の女性は「期限が迫っているが、たぶん間に合わないと思う。まさか市役所が火事になるとは。こんなに大変な時でも、職員の皆さんの対応が落ち着いているのは感心した」と語った。

 ゴールデンウイーク明けは転入・転出関係の事務が増える時期。市民課の高垣真希主査は「システムが使えないため異動の処理ができず、大変申し訳ない。窓口で市民の方に励まされることも多いので、一日も早く復旧に努めたい」と話した。

 連絡手段の確保も課題だ。転送対応している代表電話は6回線のみで、市民から「つながらない」といった苦情も。連絡先が記載された書類も本庁舎に残されたままで、必要な連絡ができないなど業務に支障が生じている。

 火災では鉄筋コンクリート地上4階地下1階建ての1階部分約1300平方メートルが焼けた。市によると1階の損傷が激しい場所は天井の骨組みがむき出しになるほど焼け焦げ、2階以上も床や机などがすすに覆われている状況という。

 市幹部は「詳細な被害状況は把握できていないが、行政サービスの中には期限のある手続きもあるため、システムの復旧については早急に検討したい」と述べた。

 各種手続きの対応可否は、市のホームページで公開している。

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