埼玉新聞

 

うれしかった!深谷商業高の3年生、全国写真展で2年連続入選 夕暮れ時の畑でたたずむ妹を撮影、顧問も称賛「狙っていないと撮れない」 40人以上の写真部で部長…前部長は前回準ヤング賞、今回も入選

  • ヤング部門で入選した作品「やさしい時間」を持つ中村昂輝さん

    ヤング部門で入選した作品「やさしい時間」を持つ中村昂輝さん=深谷市原郷の県立深谷商業高校

  • ヤング部門で入選した作品「やさしい時間」を持つ中村昂輝さん

 2025年第50回全国公募写真展「視点」(日本リアリズム写真集団主催)のヤング部門で、県立深谷商業高校写真部部長の3年中村昂輝(いぶき)さん(18)の作品「やさしい時間」が入選した。本庄まつりを撮影した昨年の作品「祭魂炸裂(さいこんさくれつ)」に続き2年連続の入選で、中村さんは「今年もまた賞を受賞できて、うれしかった」と喜びを語った。

 視点は日本を代表する公募展で、毎年全国から多数の応募作品が寄せられる。今回の応募総数は683人から1348作品2850枚で、入選・入賞は244作品691枚だった。今春に同校を卒業した同部前部長の江黒敬人さんも前回の準ヤング賞に続き、今回も入選を果たした。

 中村さんは景色を眺めるのが好きで、中学生の時に写真を開始。今回受賞した作品は熊谷市妻沼地域の畑で、夕暮れ時にたたずむ妹の夏蓮さん(12)、仁菜さん(10)を自前の一眼レフカメラで撮影した。同部の並木光二郎顧問(62)は「狙っていないと撮影できない作品。手前に置いてあったタイヤもいい隠し味になっている」とたたえた。

 同部は40人以上の部員が所属している。中村さんは「後輩たちに写真の魅力を伝えていき、自分も写真部を引退するまでにまた賞が獲得できるように頑張りたい。写真部を引退しても写真は趣味で続けていきたい」と話した。

 入選した作品は東京都美術館で6月6日から13日まで行われる写真展に展示される。入場料は一般500円、学生300円、高校生以下無料。

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