埼玉新聞

 

<川口いじめ>匿名でもばれる…ネット上で誹謗中傷された不登校の元生徒、投稿者らを提訴 損害賠償求める

  • 中学校名を明記したネットの「掲示板」では虚偽の事実が匿名で大量に書き込まれた。写真は2017年10月の書き込み

 川口市の市立中学校の元男子生徒(16)がいじめが原因で不登校になったとされる問題で、インターネットの掲示板に元生徒を誹謗(ひぼう)中傷する書き込みをしたとして、元生徒が書き込みをした生徒の保護者2人を相手取り、計約160万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に提訴した。提訴は27日付。

 掲示板の投稿を巡っては昨年12月、東京地裁がインターネット接続会社(プロバイダー)に投稿者の情報開示を命じる判決を出していた。情報開示後、元生徒側は投稿したとされる3人に謝罪などを求める内容証明郵便を送付。うち2人から投稿を認める内容の手紙が届き、和解手続きが進んでいる1人を除き、今回、3件の書き込みに関連した2人の保護者を提訴した。

 28日に記者会見した元生徒の母親は「被害児童は時と場所に関係なく攻撃され続ける」とネットいじめの特徴に触れ、「匿名の掲示板では内容もエスカレートしていき、被害者が精神的に追い込まれてしまう。『匿名だからばれない』ということはないと分かってほしい」と話した。

 訴状などによると、被告らは昨年3月、インターネット掲示板に元生徒の実名や本人と特定できるような内容を投稿し、元生徒のプライバシーを侵害したとされる。

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