埼玉新聞

 

一番の人気は季節の果物を使ったティラミス 12月~5月はイチゴをたっぷり 夏は桃、秋はブドウや栗など 熊谷のHIKI CAFE 塩や酒かす…気まぐれティラミスが登場する日も

  • HIKI CAFE いちごのティラミス

    HIKI CAFE いちごのティラミス

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 昭和40~50年代、熊谷の市街地周縁部に整備された市営団地「大幡住宅」。「HIKI CAFE(ヒキカフェ)」は、団地と隣接する一角で空き店舗を改装して2018年8月にオープンした。

 店主の引木(ひきぎ)麻衣さん(43)と、調理を担当する司さん(42)が夫婦で営む。麻衣さんの父佐々木進一さんが生前、家族に振る舞ったレシピを再現したスパイシーチキンカレーや、豆を自家焙煎(ばいせん)したコーヒーが自慢。一番の人気メニューは、季節の新鮮な果物を使うなどしたティラミスだ。

 12月~5月ごろには、「いちごのティラミス」を提供する。大きさは3種類あり、最も注文の多い小サイズは税込み1400円。麻衣さんが毎朝、市内の農園で買い付けた3種類のイチゴをたっぷり入れる。赤から白にグラデーションがかかったイチゴの断面が、グラス越しにのぞくのも美しい。ティラミス生地にはメレンゲを加え、ふんわりと甘さ控えめに仕上げた。

 夏は桃、秋はブドウや栗、リンゴを盛り込む。フルーツ以外にも、塩や酒かすなどの気まぐれティラミスが登場する日もある。麻衣さんは「値段は少し高いが、おいしい季節のものをたくさん食べていただきたい」と話した。

【メモ】HIKI CAFE 熊谷市柿沼780の89(電話048・507・7224)。営業時間は午前11時~午後7時(金曜は同6時まで、ラストオーダーはいずれも営業終了の1時間前)。定休日は火、水曜。火曜はほかの業種などとのコラボ営業あり。秩父鉄道石原駅から徒歩35分、朝日バス天神山バス停から同15分。

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