埼玉新聞

 

人気ロックバンド・GLAYが庁舎工事に? 珍しい情報に驚き、朝霞でディープなスポット巡るツアー

  • 朝霞市役所前で、サイタマニア イシ★バシさん(中央)の説明を聞く参加者ら=18日

 埼玉専門のフリーライター「サイタマニア イシ★バシ」さんと朝霞市内のディープなスポットを巡るツアーが行われ、抽選で選ばれた男女14人が参加した。同市が主催した市内巡りイベント「ウォークロゲイニング」の一環で初めて実施。同市の庁舎工事に、人気ロックバンド「GLAY」のメンバーの一人が作業員として携わった可能性があることを資料を示しながら伝えると、参加者から驚きの声が上がった。

 イシ★バシさんは、県内の一風変わった人物やグルメ、人が気に留めない歴史などを巡るツアーを25回以上開いている。これまでに120人以上が参加しており、今回はそんな活動を知った同市が、イベントに合わせて開催を依頼。10人の募集に35人程度の申し込みがあった。

 ツアーはおよそ7カ所を歩いて回った。市役所前の広場では、同市の夏祭り「彩夏祭」のキャラクター「彩夏ちゃん」が、坂戸よさこいのキャラクター「さかっち」と同じ人物によって描かれたと明らかにした。

 朝霞中央公園の野球場近くに移動すると、道を挟んだ向かい側にあるフェンスに囲われた立ち入り禁止のエリアに着目。そこは米軍基地跡地で、人気ロックバンド「THE ALFEE」のライブが1989年に埼玉新聞社主催で行われたことを紹介した。当時の新聞記事やグッズを手に、開催の経緯や当日の話に参加者らは熱心に耳を傾けていた。

 ほかにも、写真ギャラリーのようなコインランドリー店などを巡った。夫婦で参加した朝霞市の江原健児さん(73)は「ここに長く住んでいるが、知らない場所や珍しい情報がたくさんあった。次のツアーが楽しみ」と満足の表情。企画した市職員の高市なつみさん(38)は「イシ★バシさんの力を借り、朝霞の魅力やディープな面白さを皆さんに知っていただけたのがうれしい」と笑顔で話していた。

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