埼玉新聞

 

ATMで妻の知人に偶然会う…「還付金受け取る」と話し、詐欺疑い説得 警察に通報するよう促し、詐欺を未然に防ぐ 剣道指導者の男性に感謝状 ささいな会話から被害防いだ行動を称賛

  • 詐欺被害未然にを防いだとして感謝状を受けた小川さん(後列中央)=10日、西入間署

    詐欺被害未然にを防いだとして感謝状を受けた小川さん(後列中央)=10日、西入間署

  • 詐欺被害未然にを防いだとして感謝状を受けた小川さん(後列中央)=10日、西入間署

 西入間署は10日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、同署嘱託少年剣道教室指導者の小川泰人さん(70)=坂戸市=に感謝状を贈った。

 小川さんは3月11日午後1時半ごろ、坂戸市内の現金自動預払機(ATM)で妻の知人の70代女性と偶然会った。「これからATMで還付金を受け取る」などと女性が話したことから、詐欺被害を疑い「家族に聞いてみたのか」などと説得。警察に通報するよう促し、被害を未然に防止した。

 小川さんは剣道7段。同署内の道場で毎週木曜日、小中学生約20人に剣道を指導している。10日は教室の子供たちを前に道着姿で、小西勉署長から感謝状を受け取った。

 小川さんは「市民が詐欺被害に遭わず、良かった」と語り、指導する子供たちには「どんな仕事に就いても、人の役に立つ人になってほしい」と思いを寄せた。

 小西署長は「ささいな会話の中で詐欺を疑い、被害を未然に防止してもらったことに感謝している。引き続き防犯意識の高い地域づくりをしていきたい」とコメントした。

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