埼玉新聞

 

海はないけど愛がある…埼玉県民の言葉盛り込んだ「さいさい盆踊り」 21日、さいたま芸術劇場で初披露

  • 「さいさい盆踊り」を踊る近藤良平さん=9日、さいたま市内

 埼玉の新しい盆踊りできました―。彩の国さいたま芸術劇場オープンシアター「ダンスのある星に生まれて2022」が20、21日にさいたま市中央区の同劇場で開催される。最終日の21日午後4時、芸術監督の近藤良平さん(53)が創作した「さいさい盆踊り」が初披露される。埼玉にちなんだ振り付け、そして歌詞には県民が作った川柳を取り入れたユニークな新作盆踊りだ。

 近藤さんは人気ダンス集団「コンドルズ」を主宰するダンサーで振付家。東京・池袋をはじめ、各地で現代版盆踊りを創作し、地域を盛り上げている。4月に同劇場の芸術監督に就任したことから、埼玉版に着手。盆踊りに生かそうと、埼玉をテーマにした川柳を一般公募。県民を中心に「さいたまは海はないけど愛がある」「埼玉県都会と田舎いい塩梅(あんばい)」など「埼玉愛」あふれる399句が寄せられ、これらを参考に近藤さんが参加アーティストと共に作詞した。振り付けにも、戸田ボートコースにちなんでこぐしぐさや「S」のポーズなど埼玉の特色が盛り込まれている。歌は音楽ユニット「EGO-WRAPPI'N(エゴ・ラッピン)」の中納良恵さんが参加した。

 「さいさい盆踊り」を広めようと、近藤さんらは7~8月、さいたま市内の小学校などでワークショップを開催。21日の本番では、市民らと一緒に踊る予定だ。近藤さんは「盆踊りは見るのではなく参加するもの。ぜひ楽しんでほしい」と呼びかける。

 オープンシアターは、同劇場の屋内外でダンス公演やイベントが楽しめるプログラム。盆踊りが披露される「後夜祭!さいさい盆踊り」は参加無料・申込み不要だが、有料や予約が必要なものもある。

 問い合わせは劇場チケットセンター(電話0570・064・939)へ。

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