埼玉新聞

 

生徒自殺、翌年また生徒が…問題の中学校さらに同級生に刺され生徒死亡 遺族と協議「入り組んだ背景が」

  • 中学2年の男子生徒が刺された現場で現場検証を行う捜査員=2019年7月6日午前、所沢市久米

 所沢市で2019年、市立中学校2年の男子生徒=当時(14)=が同級生の少年=同(13)に刺され死亡した事件で、市教委は2日、第三者委員会がまとめた調査報告書を公表した。報告書は再発防止への提言として「新1年生とスクールカウンセラーとの全員面接」などと記載した一方で、具体的な経緯や2人の関係性などは「被害者と加害者の尊厳に関わる内容が含まれている」として明らかにしなかった。

 報告書では「それぞれの取り組みが場当たり的になっており、体系的な取り組みができていない恐れがあることを示している」と組織の問題点を指摘した。2人が通っていた中学校では17年と18年に生徒が自殺している。中島秀行教育長は2件の自殺と19年の事件について「大きく様相が違う」とした上で「子どもの変化を見落としていたのではないか。寄り添う点が甘かったと思う」と語った。

 菅野純委員長は事件に「入り組んだ背景があった」と述べ、2人の関係性などを公表しない点には「双方の家族と協議を重ね、ご意向を踏まえた」と説明した。

 事件は19年7月5日、中学2年の男子生徒が自宅で、同級生の少年に腹などを刃物で刺され死亡した。

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