埼玉新聞

 

日本一へ再び 寄居・川の博物館で大水車を建て替え 工事見学会で客ら感動 水車が大きくなると池の底も…

  • 大水車の組み立て工事を見守りながら説明を聞く参加者=18日午前、寄居町の県立川の博物館

 寄居町小園の県立川の博物館のシンボルである大水車を日本一の大きさにする建て替え工事が始まり18日、大水車の組み立て工事見学会と水車解説が行われた。見学会は午前と午後に行われ50人が参加した。見学者は、工事関係者などから説明を受け、水車を考案した先人の知恵に感心していた。

 これまでの水車は直径23メートルで、1997年8月の開館時から日本一の大きさを誇っていた。

 ところが、2004年に岐阜県恵那市に「道の駅おばあちゃん市・山岡」に直径24メートルの水車がお目目し、日本一の座を譲った。

 老朽化による建て替えを機に再び日本一を目指すことになった水車は飯能産ヒノキ「西川材」を使用する直径24・2メートル。

 組み立て工事は今月13日から始まり、まず直径91・4センチの鉄の軸のパイプを設置した。水受けを支える縦横15センチ、長さ11・6メートルの32本のゴコウという部材を取り付け、さらにゴコウの感覚を合わせるためカラミという部材を付けていく。浸透性のあるはっ水剤を塗って7月末の完成を目指していく。

 見学者はクレーンを使って重さ130キロの水受けを運んでいく様子などを見守った。工事関係者は「水車が大きくなる分、水受けが池の底にぶつからないようにするため池の底を70センチ深くしました」と説明していた。

 参加者は館内にあるコンニャク芋を粉にするコンニャク水車や精米水車など4種類の水車の解説にも聞き入っていた。

 川島町の大谷日出雄さん(70)は「人間の知恵はすごい」と水車に興味を示していた。同館近くに住む有馬悦郎さん(82)も「人間の力はすごい」と関心しきり。妻邦子さん(77)も「散歩をしながら毎日見に来ます」と完成が待ち遠しそうだった。

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