埼玉新聞

 

<参院選>きょう公示、埼玉選挙区4議席巡り論戦へ 過去最多の出馬、現在の情勢 過去3回の得票結果は

  第26回参院選は22日公示され、7月10日の投開票に向けて選挙戦がスタートする。改選数が4となった埼玉選挙区には、主要政党がそれぞれ候補者を擁立。過去最多となる現職と新人の計15人が出馬に向けて準備を進めている。新型コロナ対策をはじめ、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原材料高や物価高対策、外交・安全保障など、国内外に山積する課題で論戦が交わされそうだ。

 過去3回の埼玉選挙区を振り返ると、自民、公明の与党で2議席を確保し、みんなや民進(当時)、立民、共産の野党が議席に食い込む展開となっている。

 前回(2019年)は埼玉選挙区の改選数が4となって初めて行われ、自民の古川俊治氏が78万6千票を獲得しトップ当選。立民の熊谷裕人氏が53万6千票、公明の矢倉克夫氏が53万2千票を得て当選し、4議席目は共産の伊藤岳氏が35万9千票を集め、党として21年ぶりに埼玉選挙区で議席を得た。

 前々回(16年)は自民の関口昌一氏が89万8千票でトップ。続いて現知事で当時の民進の大野元裕氏が67万6千票、公明の西田実仁氏が64万2千票で議席を得た。

 大野氏は19年の知事選に出馬し、初当選。同年10月に行われた参院埼玉選挙区補選では、前知事の上田清司氏が初当選している。

 今回の埼玉選挙区には5選を目指す自民の関口、4選をうかがう公明の西田、再選を狙う無所属の上田の現職3氏が出馬を表明。前回19年に議席を得た共産は元衆院議員の梅村早江子氏、立民は元県議の高木真理氏を擁立する。

 このほか、日本維新の会は弁護士の加来武宜氏、れいわ新選組は弁護士の西美友加氏が立候補を表明。NHK党は河合悠祐氏、小林宏氏、宮川直輝氏、池高生氏の4氏が出馬し、政治団体「幸福実現党」の湊侑子氏、「参政党」の坂上仁志氏、「日本第一党」の堀切笹美氏、無所属の高橋易資氏が立候補を表明している。

■立候補予定者(氏名、党派、現新元、年齢)

関口 昌一(自民)現 69

西田 実仁(公明)現 59(自民推薦)

上田 清司(無所属)現 74(国民推薦)

梅村 早江子(共産)新 57

河合 悠祐(N党)新 41

高木 真理(立民)新 54

加来 武宜(維新)新 41

西 美友加(れいわ)新 50

湊 侑子(幸福)新 39

小林 宏(N党)新 49

坂上 仁志(参政)新 60

宮川 直輝(N党)新 49

堀切 笹美(日本第一)新 47

池 高生(N党)新 53

高橋 易資(無所属)新 65

(敬称略。新人は立候補表明順。年齢は21日時点)

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