埼玉新聞

 

地下鉄7号線延伸 目白大近くに中間駅、複合施設の設置も さいたま市、まちづくり素案を報告

  • さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 さいたま市議会地下鉄7号線延伸事業特別委員会が20日開かれ、市は中間駅周辺地区まちづくり方針素案を報告した。浦和美園駅から岩槻駅への延伸計画で、目白大学さいたま岩槻キャンパス(岩槻区浮谷)付近に中間駅を設ける予定。7月8日から始まる有識者会議で協議を進め、地元への説明や意見を聴き、パブリックコメントを実施して、本年度中にまちづくり方針を策定するとしている。

 基本コンセプトに、新たな情報技術によるアフターコロナの新たな生活様式、持続可能な開発目標(SDGs)とゼロカーボンの実現に向けた環境配慮型都市への転換、さいたま市東部地域のさらなる活性化を挙げた。

 まちづくりのテーマでは、在宅ワークにも適応できる住環境づくりや農業による地域振興。SDGsとゼロカーボン実現に向けた建築、交通、エネルギーシステムの導入。健康をテーマに新たな産業の創出を図るなどを示した。

 中間駅を中心に、東側をスーパーや飲食店のある居住地域、西側を産業業務機能やコミュニティー機能を含む複合施設を設置する基盤整備のイメージも説明された。

 市未来都市推進部の担当者は取材に「有識者会議が始まるに当たって、市の考え方をまとめた。総花的な面もあり、有識者から意見を頂きながら、行政では見つけられない新たな視点を期待している」と話していた。

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