埼玉新聞

 

越谷サンシティ、リニューアルオープンは29年度に 事業1年延期 新型コロナ、ウクライナ情勢で資材高騰

  • 整備が1年延期となった越谷サンシティ=越谷市南越谷

 越谷市は18日、南越谷駅と新越谷駅周辺のにぎわい創出を目的とした「越谷サンシティ」(同市南越谷)の整備事業について、1年間延期すると発表した。新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢による建設資材の高騰が原因とされる。これに伴い、現有施設の解体は2025年度から、新施設オープンは29年度からとなる見込み。

 サンシティは市民ホールや会議室などの文化施設、図書館や出張所の公共施設、また商業施設からなる複合施設。地下1階から地上7階にまで及び、延べ床面積は約5・7万平方メートル。地域文化拠点として市が建設し、1979年に供用を始めた。市が公共施設部分を、第3セクター「越谷コミュニティプラザ」がそれ以外の商業部分を運営、管理していた。20年に同プラザが撤退し、市が同社所有の不動産を約27億円で取得。現在は約2万平方メートルの土地と施設の全てを市が所有、管理する。

 08年にJR武蔵野線の隣駅に越谷レイクタウン駅が開業して客足が遠のいたことや、オープンから約40年たち施設の老朽化が進んだことで、市は商業施設棟を含む新施設の建設を検討。昨年4月に整備基本計画を策定し、28年度のリニューアルオープンを目指していた。事業の延期に伴い、現有施設の利用も1年延びて24年度までとなる。

 今後のスケジュールとして、来年度に事業者公募、25年度から4年かけて既存施設の解体と新施設建設に取りかかり、29年度からの供用開始を目指す。

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