埼玉新聞

 

【J1浦和】沖縄合宿、対話で一つの集団に スコルジャ監督「状態はかなりいい」 新加入のサビオ、金子、松本もスムーズに溶け込む 新外国人のボザも合流

  • 沖縄入りした新外国人選手のボザ(右)

    沖縄入りした新外国人選手のボザ(右)

  • 沖縄入りした新外国人選手のボザ(右)

 浦和は全21日間の沖縄キャンプを打ち上げた。柴戸は別メニュー、松尾は一部別での調整が続いたが、終盤には大久保が全体練習に参加。新外国人選手のボザも合流し、戦力的には不安なく開幕へ向かうことができそうだ。

 高く評価できるのはチームの雰囲気。昨季と比べ、ピッチに本当の活気が生まれた。原口、渡辺といった既存の中心選手がランニングでも先頭を走り、新加入選手とも積極的にコミュニケーションを取った。言いやすい空気感ができると、周囲の選手たちからも自然と対話が生まれるようになった。

 トレーニングの中では、「今のは行かなくていい」「そこは全力でやろう」「パスが弱い」などチームメート同士で言い合える関係性が出来上がり、一つの集団になっていた。柏から加入したサビオも「非常にやりやすいしチームの雰囲気もいい」と笑顔。

 サビオ同様、新加入の金子、松本もスムーズにチームに溶け込んだ。トレーニングマッチでは、前線の主力選手として実力を発揮。ポジションチェンジも流動的で、サイドバックを含めた左右、中央のオプションの多さを引き出している。

 実質2度目のチームづくりを行ったスコルジャ監督は「状態はかなりいい。練習試合でプレーするたびに前進している感覚がある」と手応えを持っている。堅実な指揮官がここまでトーンを上げるのは珍しい。

 本当の成果が試されるのは公式戦が始まってからになるが、最後のトレーニングマッチで課題が出たことも良かった。昨季はうまくいきすぎて、シーズンに始まってから露呈した課題に対処が遅れた。宿題を明確にしてシーズンに臨める。

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