全国植樹祭、埼玉・秩父ミューズパークで100日前イベント 知事らケヤキ植樹 5月25日の開催へ機運高める
2025/01/26/10:24
埼玉県の秩父ミューズパーク(秩父市と小鹿野町)を主会場に、5月25日に開催される「第75回全国植樹祭」の100日前記念イベント(県など主催)が25日、同市上野町のウニクス秩父で盛大に開催された。大野元裕知事や県議、同市町の首長らが植樹イベントに参加し、全国植樹祭開催に向けて機運を高めた。大野知事はあいさつで「県の木の約8割は伐採期を迎えている。木を植え、育て、切って、使う『活樹』につなげるため、100日後に迫った全国植樹祭を秩父の皆さまと共に大成功に導きたい」と期待を込めた。
全国植樹祭は、天皇皇后両陛下がご臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つ。埼玉での開催は66年ぶり2回目で、天皇皇后両陛下による苗の「お手植え」や種の「お手播(てま)き」、招待者による記念植樹、国土緑化活動に関する功労者表彰などが予定されている。
100日前イベントの記念植樹では、県内の子どもたちが「苗木のスクールステイ」事業で育てたケヤキの苗木3本を、大野知事や斉藤邦明県議会議長、北堀篤秩父市長、森真太郎小鹿野町長、西村耕一秩父商工会議所会頭らがスコップを使って、県産の木製プランターに丁寧に植えた。
会場内は、秩父商工会議所主催のイベント「秩父はんじょう博」と連携し、木のワークショップや木育広場、物産品の展示販売などのブースが多数出店。秩父市内外の多くの来場者が森林・緑に対する理解を深めた。
秩父産スギの丸太切りを体験した同市小学2年の新舟千冬さん(8)は「木が思ったよりも堅くて、切るのが大変だった。みんなが盛り上がっているので、5月の植樹祭が楽しみ」と笑顔を見せた。
秩父はんじょう博は、26日も午前10時~午後3時まで開催される。