液状大麻、チリソースの容器に隠し入れる 国際スピード郵便で3500グラムを密輸 埼玉県警など、男2人を再逮捕 昨年、10件の密輸を実行 知人を介し受け取り役を募る…これまでに計9人逮捕
2025/01/16/10:56
大麻を密輸したとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課と東入間署、栃木県警、東京税関の合同捜査班は14日、大麻取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、いずれもベトナム国籍で戸田市美女木1丁目、自称アルバイトの男(28)と栃木県小山市、無職の男(22)=いずれも大麻取締法違反罪などで起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、昨年9月6日、ベトナムから液状の大麻約3500グラムを隠し入れた国際スピード郵便を小山市内のアパートに発送。成田国際空港に到着させ輸入した疑い。県警は共犯事件のため認否を明らかにしていない。
同課によると昨年5月、さいたま市桜区が送り先の国際スピード便から大麻が発見されたと東京税関が県警に通報。6月に逮捕した受け取り役の取り調べなどから28歳男らの関与を特定した。郵便物は調味料や食品が入った段ボール箱で、大麻はチリソースの容器に入っていたという。
28歳男らのグループは昨年5~9月、埼玉、栃木県内で計10件の密輸を実行。28歳男者が指示役となり、知人を介して無職の男ら受け取り役を募っており、これまでに計9人のベトナム国籍の容疑者が大麻取締法違反の疑いで逮捕された。
同捜査班は一連の密輸に関連して乾燥大麻計5150グラム(時価合計2575万円)と液状大麻計1万3300グラムを押収。乾燥大麻は豚の石こう像やアルミ袋、液状大麻は缶詰や調味料の容器などに入れてタイ、ベトナム、米国から密輸されていた。電子たばこで吸引され、「大麻リキッド」と呼ばれる液状大麻は全国的に押収量が少なく、価格が示せないという。