自然の寒さがつくる氷の芸術 埼玉・横瀬の「あしがくぼの氷柱」がオープン 氷点下の冷え込み続き、順調に育つ 2月24日までの予定 日没後のライトアップも
2025/01/12/13:29
埼玉県の秩父三大氷柱の一つ、横瀬町芦ケ久保の「あしがくぼの氷柱(ひょうちゅう)」がオープンした。上流の沢水を散水し、自然の寒さでつくり出す氷の芸術が来場者を迎え入れている。9日午後5時に行われたライトアップ点灯式では、地元の子どもたちが元気よくカウントダウンすると、きらびやかな氷のカーテンが山の斜面に映し出された。2月24日までの予定。
町観光協会氷柱部会が地域活性化を目的に事業を始め、今年で12年目。毎年100人ほどの地元ボランティアが、スプリンクラーやホースで散水し、高さ30メートル、幅200メートルにも及ぶ氷の造形美を生み出している。
今季は昨年12月21日から散水作業を開始。ここ数日は氷点下の冷え込みが続き、氷柱は順調に育っている。同協会事務局の金子るみさんは「このまま寒さが続いてくれれば、太く、透明な氷が次々に形成されていく」と話していた。
日没後のライトアップは木~日曜と祝日の午後8時まで実施。土日祝日は事前予約制だが、電車利用者には西武鉄道の芦ケ久保駅で予約なしの鑑賞整理券を配布する。
問い合わせは、町ブコーさん観光案内所(電話0494・25・0450)へ。
秩父市大滝の「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」は10日から、小鹿野町河原沢地区の「尾ノ内氷柱」は12日から始まる予定。