埼玉新聞

 

今年の埼玉ほどふさわしい県はない…今年の漢字は「金」 渋沢翁の新1万円札発行、県ゆかりの選手が金メダル、イチゴや梨が最高金賞を獲得 大野知事「埼玉県に吹く追い風の勢いを増せるように」

  • 定例会見で今年の漢字を発表した大野元裕知事

    定例会見で今年の漢字を発表した大野元裕知事=24日午後、県庁

  • 定例会見で今年の漢字を発表した大野元裕知事

 大野元裕知事は24日の定例会見で、今年の漢字を「金」と発表した。年内最後の会見で大野知事は「(来年も)引き続き埼玉県に吹く追い風の勢いを増せるように、皆さまと共にワンチーム埼玉で県政に取り組み、成長の一年としていきたい」と述べた。

 大野知事は今年の漢字の選定理由について、「今年の埼玉ほど金にふさわしい県はない。第一には本県出身の偉人である渋沢栄一翁を肖像とした新1万円札が発行され、注目を浴びる一年となった。パリ五輪・パラリンピックでは多くの県ゆかりの選手が金メダルを獲得する大活躍で県民に希望を与え、イチゴや梨が最高金賞を獲得して本県の農業が盛り上がるなど、明るいニュースが暗い雰囲気を吹き飛ばした」と説明した。

 その他にも「課題としては保育士給与の原資となる公定価格の地域区分および支給割合が不公正であるというお金の問題も生じている。人口減少、超少子高齢化で働く人口が減る中、お金を稼げる経済を持続的につくっていく、自然災害などの危機管理のために金城湯池(きんじょうとうち)をつくり上げていく思いを現実にしたい」と語った。

 大野知事は2024年の埼玉県10大ニュースを発表し、1位には新1万円札発行を契機にさまざまなイベントを展開した「渋沢って埼玉らしい 渋沢・埼玉プロジェクト」を挙げ、2位にはプロスポーツやパリ五輪・パラリンピックなどでの県勢の活躍と「すぽったま」アプリのスタート、3位に2年連続でプレミアムいちご県に認定されるなど県産農産物が好評を博したことを挙げた。

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