埼玉新聞

 

大河・鎌倉殿の13人に登場、武将・畠山重忠にまつわる出土品や活躍を紹介 出身地の埼玉・深谷で企画展

  • 錦絵や出土品などで畠山重忠を紹介=深谷市菅沼の川本出土文化財管理センター

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する深谷市川本地区出身の武将・畠山重忠(1164~1205年)の企画展「武蔵武士の鑑 畠山重忠」が地元の川本出土文化財管理センターで行われている。

 重忠は平安時代末から鎌倉時代初めに活躍した武将で、源平の戦いなどで活躍した。重忠にまつわる江戸時代に描かれた錦絵、重忠が生まれたとされている館跡などで見つかった出土品など約80点を展示している。

 錦絵には、一の谷の戦いで重忠が愛馬「三日月」を背負って崖を下りる姿、宇田川の戦いでは宇田川の中で馬を背負い、敵のいる対岸へ味方の大串重親を投げ上げた様子が描かれている。源頼朝が奥州藤原氏と戦った奥州合戦もある。

 館跡は現在、畠山重忠公史跡公園になている。重忠が討ち死にした後もゆかりのある人が住み続けていたとされ、13世紀から15世紀の遺物も出土されている。蔵骨器も見つかっており、骨から20歳ぐらいの女性と推測されている。

 鎌倉時代の歴史書「東鑑(あずまかがみ)」も展示して逸話として残されている重忠の活躍を紹介。鎌倉時代に出土した馬の骨を復元した馬の写真パネルも展示し、重忠の愛馬が想像できる。

 同市文化振興課は「畠山重忠が生きた時代の背景や人物像を知ってもらって、ドラマで思いをはせていただきたい」と話している。

 同展は来年1月31日まで。年末年始が休み。開館時間は午前9時~午後4時半。入場無料。

 問い合わせは、同課(電話048・571・1211)へ。

ツイート シェア シェア