埼玉新聞

 

え?…電話する女性がATMに 不審に思った男性、女性に声掛けたら無視されたので通報 詐欺阻止間に合う

  • 新井康弘署長から感謝状を授与されたふじみ野市の会社員高吉誠さん(右)=新座署

 新座署は20日、高齢女性の還付金名目の振り込め詐欺被害を未然に防止したとして、ふじみ野市の会社員高吉誠さん(67)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、2021年12月11日午後2時半ごろ、新座市内の銀行で、携帯電話を持って現金自動預払機(ATM)を操作していた朝霞市の無職女性(81)に気づき、詐欺と確信。女性に声を掛けたが応答しなかったため、110番通報。警察官が駆け付け、詐欺被害が未然に防止した。

 女性は同日、自宅に「還付金がある。ATMに行ってください」などと不審な電話があり、同支店を訪れたという。

 感謝状を受け取った高吉さんは「被害が未然に防止できて本当に良かった」と話す。新井康弘署長は「ATMの操作が終わってから声掛けをしても、現金を振り込んだ後になってしまい、被害は防げない。今回は通報の判断が早かったので、被害が未然に防止できた」とその行動力を称賛していた。

ツイート シェア シェア