埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉県公立高校入試、無症状なら別室で学力検査も 県教育局が通知、追試は3月7日

  • 県公立高入試、無症状は受験可能

 県教育局は13日までに、2月24日に実施する2022年度県公立高校入試について、新型コロナウイルス対策として新たな方針を決め、各学校に通知した。今回から濃厚接触者であっても無症状であるなどの条件を満たしていれば、各高校の別室で学力検査を受けることができるようにする。前年度まではコロナやインフルエンザなどに感染した受験生への対応として、学力検査の実施日から4、5日後に追試験を行っていたが、今回から11日後の3月7日とし、コロナ感染者も療養終了後に受験できる体制を整えた。

 県高校教育指導課によると、濃厚接触者でも志願先の高校で受験できる条件は(1)当日も無症状(2)保健所が実施する初期スクリーニングが陰性である(3)公共交通機関を使わず、密集を避けて会場に行くことができること―の3点。別室での受験とし、集合場所や動線を分けるなどの対策を行う。

 追試験はコロナに感染した生徒や、濃厚接触者で条件を満たさなかった生徒など、やむを得ず学力検査を欠席した場合に受けることができる。一方、一部の学校で実施する面接や実技は、例年通り追試験は実施しないとし、同課は「受験できなかったことが、(合否判定に)不利益にならないよう各学校に通知し、指示している」と強調した。

 昨年に引き続き、各中学校が一括して郵送で出願。当日は受験生同士の間隔を1メートル以上確保するなどの対策も取る。合格発表もウェブに番号を掲載し、受験者の密集を避ける。

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