埼玉新聞

 

東北新幹線の運転見合わせ…上越や北陸も運休や遅れ 大宮駅でも乗客らに戸惑い、頭抱えしゃがむ姿も

  • 運転見合わせの掲示を前に立ち止まる乗客ら=13日、さいたま市大宮区、JR大宮駅

 13日午前5時半ごろ、東北新幹線の郡山駅(福島県)構内で、線路を切り替えるポイントの故障が確認され、JR東日本は東京―新青森間の上下線で運転を見合わせた。午前10時ごろ見合わせ区間を郡山―仙台間に縮小。約7時間後に復旧し、午後0時半ごろ全線で運転を再開した。上越や北陸を含む各新幹線は上下計100本に運休や遅れが発生し、計約2万7400人に影響した。

■予定乱れ乗客戸惑い/大宮駅

 運転見合わせから約5時間が経過した13日午前11時、さいたま市大宮区のJR大宮駅の新幹線改札前にも運転再開を待つ乗客が見られた。年始休み明けで、帰省や旅行帰りの乗客、出張に向かう会社員らが駅員に状況や見通しの説明を受けていたが、それぞれの予定が乱れたことに戸惑いの表情を浮かべていた。

 「どうしようもないですね」。県内への帰省から岩手県に戻る予定だった20代の大学生の男性は思わずその場でしゃがんだ。学校関連の手続きをする必要があり、遅くとも夕方までには帰りたいという。「運転が再開されても間に合うか分からない」と頭を抱えた。

 午前11時発の仙台行き新幹線に乗る予定だった40代の男性は「午後3時から仙台市内で講演会に登壇する予定だった。他に列車もなく困った」と苦笑い。運転再開は午後1時半とアナウンスされていたが「一分でも早く乗りたい」と改札で待ち続けていた。

 青森県に旅行する60代女性は「宿泊施設のチェックインに間に合うか心配。観光の予定も立てていたが行けなくなって残念」と肩を落とした。

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