埼玉新聞

 

青天を衝けのおかげ、埼玉の深谷の偉人・渋沢栄一を日本中が認識 深谷大河ドラマ館が閉館、来場14万人超

  • 栄一の故郷、血洗島に伝わる「血洗島獅子舞」でセレモニーを盛り上げる保存会=10日夕、深谷市仲町「深谷大河ドラマ館」屋外イベント広場

 深谷市仲町の深谷生涯学習センター・深谷公民館に開設されていた「渋沢栄一 青天を衝(つ)け 深谷大河ドラマ館」が10日、閉館した。この日は過去最多の2530人が訪れた。同館は昨年2月16日にオープン。年中無休で、開館日数329日間の来場者数は深谷市の人口を超える14万4395人に上った。

 午後5時から閉館式が行われ、制作統括の菓子浩さんも駆け付けた。栄一そっくりさんの3人や市イメージキャラクター「ふっかちゃん」、東京都北区のキャラクター「しぶさわくん」なども参加して会場を盛り上げ、約1年の放送に感謝した。

 同館を管理運営していた「大河ドラマ『青天を衝け』深谷市推進協議会」の村岡正巳会長は「ドラマのおかげで全国区、日本中の人が渋沢栄一を認め、すごい人だなと認識してくれた。深谷市にはすごい偉人がいて、われわれも少しは鼻が高くなった」とあいさつ。小島進市長も「皆さんのおかげ、感無量です」と振り返った。

 最後に同館南側の深谷小学校の校庭から75発の花火が打ち上がり、歓声とともに栄一の功績をたたえる大きな拍手が鳴り響いた。

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