埼玉新聞

 

ラーメン店の麺屋武蔵、伊奈に出張出店 福祉施設の子どもら、ラーメン作り体験 特製ラーメンも味わう

  • サポートを受けながらラーメンの湯切りに挑戦する子どもたち=伊奈町小室の日本薬科大学

 東京都内でラーメン店を15店展開する麺屋武蔵(矢都木次郎社長)が、伊奈町小室の日本薬科大学に出張出店し、桶川市と伊奈町の福祉施設の入所者や家族約120人が麺の湯切りや盛り付けを体験した。この日のために子ども向けにスープのだしや麺の種類を変えた特製ラーメンを味わった。

 出張出店は昨年に続き2回目。切っ掛けは伊奈町議の上野尚徳さん。町内出身で学生時代のサッカー部の後輩の矢都木社長に「伊奈町のために何かできないか」と呼び掛け、地域との交流を進める日本薬科大学との橋渡しをして実現した。

 順番に厨房(ちゅうぼう)に案内された参加者は、店舗スタッフや大学の学生のサポートを受けながら湯切りに挑戦。湯気が昇るお湯から、最初はおっかなびっくりに湯切りのざるを引き上げていたが、みんな楽しそうに腕を振った。中にはあらかじめ自宅で練習して臨んだ子どももいた。

 娘と昨年に続き参加した伊奈町内宿台の西村忠明さん(51)は「食べるだけでなく湯切りや盛り付けを体験でき、今年も楽しみにしていた。良い機会をつくっていただいて感謝している」と話した。

 上野さんは「お子さん連れだと都内まで食べに行くにも難しい。楽しみにしている子どもたちも多いので今日はおいしいラーメンを気兼ねなく食べてもらいたい」と話していた。

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