埼玉新聞

 

市民から強い要望で循環バスに 埼玉・幸手市が運行 市役所拠点に5コース、鉄道や民間バスとの接続に配慮

  • 循環バス運行に向けテープカットに臨む木村純夫市長(右から3人目)ら関係者=4日午前、幸手市役所駐車場

 幸手市は4日、市内循環バスの運行を開始し、出発式が開かれた。循環バスは月―土曜日、午前8時から午後6時まで市内5コースで運行。小型バス1台(32人乗り)とワゴン2台(12人乗り)計3台で運行する。日・祝・年末年始運休。

 料金は1回乗車で大人(中学生以上)200円、小学生100円、幼児・乳児無料。当日限り何回でも乗車できる「1日乗車券」は、大人300円、小学生200円、幼児・乳児無料。障害者、要介護対象者、同乗する介護者など別途割引きが適用される。

 コースは市役所を拠点に、中央、東A、東B、西A、西Bの5コース。中央コースは1日8便その他は同4便。所要時間は45分から1時間ほど。バス停は市内107カ所。市役所と市保健福祉総合センターウェルス幸手で乗り換えが可能。鉄道、民間バスとの接続やコース設定に配慮した。

 同市は1995年から循環バスを運行していたが、2015年からデマンド交通に変更。市民アンケートなどからバス運行への要望が強く循環バスに再度切り替える。運行事業は市内の中田商会に委託。年間約4千万円の予算を見込んでいる。

 木村市長は出発式で「多くの方の協力で実現することができた。日常の移動手段として活用してほしい。愛される循環バスにしたい」とあいさつした。

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