埼玉新聞

 

ボリューム満点「豚みそ焼肉丼」が100円 学生の食をサポート、埼玉大学で100円食堂「本当に助かる」

  • 「100円食堂」を利用する学生たち=14日、さいたま市桜区の埼玉大

  • 100円食堂で提供された「豚みそ焼肉丼」

 さいたま市桜区の埼玉大で、新型コロナウイルス感染拡大により経済的に不安を抱える学生たちを支援しようと、「100円食堂」の取り組みが行われている。「学生の食をサポートしたい」という同大の坂井貴文学長の思いから始まった企画で、クラウドファンディング(CF)によって支援の輪が広がった

 100円食堂は、学生食堂を運営する同大生協の協力の下、定食や丼ものなどの日替わりメニューを学生負担100円で来年2月まで提供する。経費として530万円(約1万3千食分)を目標にCFで募ったところ、卒業生を含めて多くの支援が集まり、期限の今月24日を前に目標金額を達成。「学生の皆さんが安心して学べるように応援しています」などと多くのコメントも届いた。

 学生たちも支援への感謝を伝えようと工夫を凝らす。食堂に設置された「感謝ボード」には、「安いのにおなかいっぱい食べられるので本当に助けられている」「食堂に行く機会が増えた」などと多くのメッセージが寄せられていた。また、SNSを通じて感謝の思いを伝えようと、アカペラサークルの学生が歌を披露し動画を投稿した。

 坂井学長は「経済的な支援はもちろんだが、みんなが学生を応援しているんだという思いを形にしたかった」と企画した理由を説明。オンライン授業などにより学生同士のつながりの場が減っていることにも危機感を抱き、「仲間と集える環境をつくりたい」との思いもあったという。

 14日正午すぎ、食堂は午前中の授業を終えた多くの学生でにぎわっていた。この日の100円食堂のメニューはボリューム満点の「豚みそ焼肉丼(みそ汁付き)」。多くの学生たちが「おいしい」と声をそろえ、仲間とのランチタイムを楽しんでいた。

 3年生の高橋竜也さん(21)は「友人と毎週利用している。下宿生活なのでとても助かっている」と話し、別のグループで食事していた大学院1年の浅野友哉さん(22)も「コンビニでも500円ぐらい買ってしまうので、100円で食べられるのはありがたい」と満足そうだった。

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