埼玉新聞

 

<賀詞交換会>県内の政財界、文化、スポーツのリーダーら1000人参加 新時代開く決意

  • 清水勇人さいたま市長の音頭で乾杯する参加者=7日午後、さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和

 新春恒例の「豊かな埼玉をつくる県民の集い―2019新年賀詞交換会」(埼玉新聞社主催)が7日、埼玉県さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和で開かれ、県内の政財界や文化・スポーツ関係者ら約千人が新たな年の幕開けを祝った。

 今年は春に統一地方選、夏には参院選、知事選と大型選挙が続く選挙イヤー。5月には、新天皇即位に伴い元号も平成から変わり、新時代が到来する。変化の大きい節目の年に、各界のリーダーたちは郷土のさらなる発展を期し、「埼玉の人の和で課題解決を」「埼玉から日本をリードしよう」と呼び掛けた。

 発起人代表としてあいさつに立った上田清司知事は平成を振り返り、「埼玉は地の利に恵まれてきた。人の和、天の時、こうしたものをしっかりまとめ上げ、この埼玉から日本のさまざまな課題を解決するモデルを発信していきたい」と新時代に向けて意欲を見せた。

 干支の亥(い)年にも触れ、「イノシシの亥はコア、核心を意味している。本質をしっかり見極めて猪突(ちょとつ)猛進で頑張りたい」と力を込めた。

 斉藤正明県議会議長は「昨年は埼玉西武ライオンズの優勝、浦和レッズの天皇杯獲得など、埼玉はすごい勢いがあった。海はないが、海よりも広い心を持っているのが埼玉県人。これからもより広い心を持って日本をリードし、素晴らしい国をつくっていきましょう」と呼び掛けた。

 続いて県内の市町村長が登壇。県市長会会長を務める熊谷市の富岡清市長は「今年はいよいよラグビーワールドカップの年。日本と南アフリカとの壮行試合も決定した。(県内開催の)3試合が4試合になったつもりで頑張りたい」とあいさつ。

 県町村会会長の嵐山町の岩沢勝町長は「県内23町村の中には人口減少のところも多いが、人づくり、教育はしっかり力を入れている。今年も元気にしっかりと市町村づくりをしていきたい」と意気込みを語った。

 この後、県選出の衆参国会議員が登壇。自民党県連会長の新藤義孝衆院議員(埼玉2区)は「今年は新たな天皇が即位され、時代は大きく変わる。人口減少社会に加え、外交や安全保障など課題は山積だが、どうせやるならば明るく前向きに希望を持ってやる。それが私たちの役目。しっかりその責任を果たしていきたい」と抱負を語った。

 立憲民主党代表の枝野幸男衆院議員(埼玉5区)は全国で相次ぐ自然災害について触れ、「自治会など地域の絆がしっかりしていれば、被害が小さく抑えられる。またメディアがしっかりしている地域こそ災害に強い。私たちも、どんな状況にあっても安心して暮らせる埼玉をつくっていきたい」と述べた。

 10月の第4次安倍改造内閣で、初入閣を果たした文部科学相の柴山昌彦衆院議員(埼玉8区)と地方創生相の片山さつき参院議員(全国比例)もあいさつし、埼玉新聞社の関根正昌専務から花束が贈られた。

 ステージ上では各界代表による鏡開きが華やかに行われ、さいたま市の清水勇人市長の音頭で乾杯した。

 埼玉新聞社の小川秀樹社長は「埼玉の人は壊すことを“ぼっこす”と言う。今年は新時代のスタート。“ぼっこす”ことがこれほど似合う年はない。これからも埼玉のさまざまな壁を見つけて、創造的にぼっこして行く年にしたい」と述べた。

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