埼玉新聞

 

<ランチ>連日にぎわう客!“海老天丼ランチ”人気 埼玉・杉戸の「蕎麦きり つちのこ」 店がカフェ風に

  • 常陸秋そばの海老天むすランチ

  • おいしいそばづくりのため常に研究を重ねているという店長の田熊桂さん

 風味豊かで弾力性のある常陸秋そば粉を使った手打ちそばが売り。口に含んだ時の甘味とのど越しの良さが引き立つ石臼びきの二八そばで、連日、会社員や女性客でにぎわう。

 常陸秋そばは、色、味、香りの評価が高く、五感で楽しめる高品質のそば粉。店主の田熊桂さん(53)が、全国各地でそば粉を探し求める中、筑波山山麓で栽培された粉に出合った。「工場に入った瞬間、香ばしい甘い香りがし、これだと直感的に思った」という。

 こしの強さを引き出すよう改良を重ね、つゆも3日前から仕込んだかつおだしを使用。「1日寝かしただし汁を、最後に30分ほど湯せんにかけるのがポイント。まろやかになり、そばになじむ」と話す。

 小盛りのそばとミニ海老天丼にデザートやコーヒーが付いた「海老天丼ランチ」(1375円)が人気。女性客には天丼が天むすになった「海老天むすランチ」(1298円)が好評だ。丼ものは、穴子や野菜などバリエーションもある。

 コロナ禍で夜間や団体利用が激減。アフターコロナに対応し、カフェスタイルの店舗へと業態変更を予定している。「そば粉を使ったデザートやガレットなどのメニューも用意し、お茶を飲んでくつろげる空間を提供したい」と妻の明美さん(53)は思いを巡らす。

【メモ】蕎麦きり つちのこ

 杉戸町下高野833の8(電話0480・34・0531)。スペイン産イベリコ豚の肉汁付きの「冬の限定ランチ」(1490円)も好評。午前11時~午後2時半。土日祝日は、午後5時半~同8時も営業。定休日は木曜と第3水曜日(木曜祝日の場合は営業)。

ツイート シェア シェア