埼玉新聞

 

<ランチ>ボリューム満点!日替わり定食 埼玉・白岡「お食事処こやま」、昭和からの味と値段に根強い人気

  • 日替わり定食

  • 店を切り盛りする小山幸宏さんと正枝さん

 白岡市西、主要県道3号(さいたま栗橋線)下り線沿いに面した「お食事処 こやま」。1976(昭和51)年オープン、45年にわたり、街の定食屋さんとして、常連客や地元住民でにぎわってきた。小山幸宏さん(74)、妻の正枝さん(70)が二人三脚で店を切り盛りしている。

 幸宏さんが脱サラして始めた定食屋。大通り沿いで客が来るはずと見込みが当たった。当時、大宮市から栗橋町まで、県道沿いに飲食店は数えるほどしかなかった。昼食時には車が列を作るほど繁盛した。正枝さんは「カレーがおいしいの。今でも毎日来てくれる常連さんがいる。当時は周りに店がなく、通りかがりに芸能人が立ち寄ることもあった」と歴史を振り返る。

 時を超え県道沿いには、店が増えた。加えてコロナ禍、客足は鈍るが、根強い人気が店を支えている。メニューは日替わり定食が580~780円、醤油(しょうゆ)ラーメンとカレーのセット800円、醤油ラーメンと生姜焼き肉、小ライスのセット900円(いずれも税込み)。味もさることながら、値段も開店当時からほとんど変わっていないという。

 昭和から令和を駆け抜けた地域の定食屋。小山さん夫妻は「ボリューム満点。この値段でこの味、この定食。みんなに喜んでもらいたい」と笑顔を見せた。

【メモ】お食事処 こやま

 白岡市西10の10の1、(電話0480・92・6827)、営業時間は昼午前11時~午後3時、夜午後5時~同9時、日曜休み。

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