埼玉新聞

 

<高校サッカー>決勝Tが開幕 成徳大深谷はPK戦で勝利、武蔵越生は市浦和を退ける 栗橋北彩は快勝

  • 狭山ケ丘―成徳大深谷 前半24分、成徳大深谷の高橋(左)がゴールを狙う

  • 市浦和―武蔵越生 前半7分、武蔵越生の伊藤(右)が左サイドの突破を図る

 (第1日、9日・武蔵越生高校ほか=埼玉新聞社など後援)

 52校による決勝トーナメントが開幕し、1回戦計22試合を実施。成徳大深谷はPK戦で狭山ケ丘を下し、武蔵越生は2―0で市浦和を退けた。

 東野は本庄第一を延長戦の末、2―1で破った。国際学院は4―3で聖望学園に逆転勝ち。春日部は川越東に1―0で勝利し、栗橋北彩は秩父に3―0で快勝して2回戦に進んだ。

 2回戦は16日に14試合を予定。3回戦から登場する正智深谷と武南を除いたシード校6校が初戦に臨む。

■難局越え成長期待/成徳大深谷

 成徳大深谷が7人目までもつれ込んだPK戦を制し、初戦を突破した。為谷監督は「生徒たちの勝ちたいという思いが強かった」と胸をなで下ろした。後半39分、CKのこぼれ球を橋本がゴールに蹴り込み追い付いての薄氷の勝利だった。

 チームは現在S1リーグで3位につけ、実力校の一角であることは揺るぎない。ただ、狭山ケ丘戦ではシュート数で相手を下回るなど、ゴールが遠く、一発勝負の怖さを知った。

 指揮官は「リーグと選手権は全く別物。緊張感のあるゲームを勝つことで自信になる。選手権は1試合ごとに成長する」と、難局を乗り越えて迎える次戦に期待した。

■Sリーグ対決制す/武蔵越生

 武蔵越生が市浦和とのSリーグ所属校対決で勝利した。武蔵越生は後半14分に途中出場直後の安西が待望の先制点。井上監督は「キレがある選手。相手を翻弄(ほんろう)できればと思っていた」と安西をたたえた。同33分にはFW伊藤が追加点を奪った。

 前年準優勝校の武蔵越生。現チームでは4月の関東大会県予選、6月の県高校総体ともに決勝トーナメントの初戦で敗れた。だが、井上監督は「チームの形が固まりつつある。(プレーの)クオリティーを高めていければ」と話した。

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