2019年4月14日(日)

新1万円札の肖像画、渋沢栄一が改めて注目 「埼玉の偉人知って」県内書店や図書館、特設コーナー設置

渋沢栄一関連の書籍が並べられた特設コーナー=11日、さいたま市中央区のブックデポ書楽

 新1万円札の肖像画に深谷市出身の実業家、渋沢栄一(1840〜1931年)が採用されることが決まった。県内の書店や図書館は、埼玉の偉人を知ろうと、渋沢栄一に関連した書籍を集めたコーナーを設置。思いやりを表す「忠恕」の精神や、社会福祉事業に情熱を傾けた渋沢栄一の生涯が改めて注目されている。

 さいたま市中央区のブックデポ書楽では、レジ横の目立つ一角に「渋沢栄一を深く知りたい」と書かれたポップと共に、約10タイトルの書籍などを並べて特設コーナーを設置している。

 同店企画担当の出垣徹也さんは「コーナーを設置してからは足を止めたり、在庫を問い合わせるお客さまがいて、反響を実感している」と話す。出版社からも渋沢関連の書籍の案内が来ていて、発注をしている。

 渋沢栄一の著作「論語と算盤(そろばん)」は、昨年10月のプロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受けた根尾昂選手の愛読書の一つとして話題になったこともあり、同店では目立つように配置していた。新紙幣のデザイン刷新の発表を受け、関連書籍と共に特設コーナーに移動した。

 出垣さんは「渋沢栄一が紙幣に採用されると発表されてびっくりした。発表を受けすぐにコーナーを設けることにした。この機会に埼玉の偉人について本を通じて知ってもらえれば」と話していた。

 出身地の深谷市立図書館では、普段から特集コーナーを設置している。渋沢栄一が新1万円札の肖像画に決定したことを受けて、カウンター前にも渋沢関連の書籍を並べた。5月には、これまで紙幣の肖像画に採用された人物の伝記など、関連する書籍を集めたコーナーを設置する。

 渋沢栄一は「日本資本主義の父」と言われ、銀行や製紙会社など約500の企業の設立や経営に携わった。深谷市下手計の渋沢栄一記念館では発表後に来館者が増えており、企画展など今後の対応を検討しているという。

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