2022年6月21日(火)

勝手…FX損失、返済のため薬物輸入するも途中で発覚 21歳が認める 弁護士「何も手にせず逮捕された」

さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

 昨年4月上旬、営利目的でオランダから覚醒剤やコカインを輸入したとして麻薬取締法違反、覚醒剤取締法違反、関税法違反の罪に問われた、杉戸町の元春日部消防署の消防官で会社員小沼慶悟被告(21)の裁判員裁判の初公判が20日、さいたま地裁(金子大作裁判長)で開かれた。小沼被告は、起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、外国為替証拠金取引(FX)で約260万円の損失が出た被告人が、返済のためにコカインや覚醒剤を輸入したと指摘。輸入した量は少なくないとし、「投資の損失を補填(ほてん)するための身勝手な動機」と述べた。

 弁護側は、薬物の輸入量は微量にとどまると説明。「自宅に本当に薬物が届くのか、どう売るのか先のことは考えていなかった」と主張し、「(検査場で)見つかると、一つも薬物を手にしないまま逮捕された」と述べた。

 起訴状などによると、小沼被告は氏名不詳者らと共謀し、営利目的で昨年4月上旬、オランダからコカイン約10・16グラムと覚醒剤約25・96グラムを隠した通常郵便を自宅宛てに発送し、輸入したが、検査で職員が発見し目的を遂げなかったとされる。

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