流通大手のイオン（千葉市）は8日、川口市安行領根岸にイオンモール川口を開業した。同モールは1984年に川口グリーンシティとして開業。建物の老朽化などによって2018年に一時休業し建て替え工事が進められていた。売り場面積は建て替え前と比べて約1・7倍、専門店数は同比2・1倍の約150店と店舗規模は大幅に拡大した。

　モール中核の総合スーパーイオンスタイル川口では、店内の映像を分析し混雑状況や売り場レイアウトの変更に生かす「AIカメラ」などを導入。同店としては全国初のスマートストアとして効率的な店舗運営を目指す。

　専門店では食のカテゴリーに注力。150店のうち39店が食関連店舗で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」に対応するため、料理宅配を手掛ける出前館と連携した宅配サービスも始めた。