埼玉新聞

 

まろやかな味わい、秩父黄金かぼすのジュース販売 埼玉・西秩父の特産品「まずはジュースで知って」

  • ジュース販売で秩父黄金かぼすをPRするスタッフ=秩父地場産センター

 西秩父地域の特産品「秩父黄金かぼす」をアピールしようと、小鹿野町黄金のかぼす祭実行委員会は5日まで、秩父鉄道秩父駅前の秩父地場産センターアーケードで、黄金かぼすジュースを販売している。

 秩父のカボス栽培は、常緑低木の樹形から斜面地の耕作放棄地や遊休農地の解消を目的に、2000年から導入。カボスが熟成すると、緑から黄色に変化し、まろやかな味わいになる。同会によると、昨年はカボスは大収穫だったが、新型コロナウイルスの影響と、カボスと共に店頭に並ぶサンマが不漁だったため、出荷量が低下しているという。

 小鹿野町では、秩父黄金かぼすを特産品として多くの人に知ってもらおうと、2019年からグルメイベントやクラウドファンディングを実施。地域一丸となってブランディングに取り組んでいる。

 秩父地場産センターの会場では、地元生産者の新鮮野菜とともに、濃厚果汁を炭酸水で割った「黄金かぼすジュース」を300円で販売している。同会の太田誠副会長(41)は「黄金かぼすの食べ頃は冬だが、まずはジュースでカボスの良さを知ってもらい、産地の小鹿野町にも足を運んでほしい」と話している。

 販売時間は午前10時~午後3時まで。

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