埼玉新聞

 

売れ行き好調、提供したクラフトビールに手応え 埼玉・久喜のレストラン経営者、地元農産物でビール醸造へ

  • クラフトビール醸造に挑戦する久喜の進藤慶大さん

 久喜市で地元の農産物を活用したクラフトビールを醸造しようと、市内でレストランを営む進藤慶大(よしひろ)さん(32)が店内に醸造場を設ける計画を立ち上げ、5月30日まで、クラウドファンディングで資金を募っている。

 進藤さんは市内久喜中央でアメリカンレストラン「ウィリアムズ・ブルックリン・レストラン」を営む。地元菖蒲地域出身の進藤さん。中学生の時、国際交流事業の一環で、市の姉妹都市である米オレゴン州ローズバーグに訪れた。訪米を重ね、米国の文化や芸術、音楽に親しむ中で、クラフトビールに出合った。

 「ラベルのデザイン、ユーモアのセンスに引かれ、素材を生かした味わいや風味に魅了されました」

 2018年にオープンしたレストラン「ウィリアムズ」ではハンバーガーやコーヒーに加え、他社から仕入れたクラフトビールを提供。ファンが多く、売れ行きも好調。手応えをつかんだ。

 30代で新たな挑戦、国際交流という機会を得ることができた地元への恩返し、地域経済の活性化につながればと、クラフトビールの醸造を決意した。醸造には梨やイチゴ、ラベンダーなど地元久喜の農家で作られた食材を活用。「クラフトビールはその土地の特徴を表現し、季節ごとに味やラベルを変えることもできる。市内の店舗で提供するのはもちろん、特産品やお土産として、地域の魅力を発信することができる」と語る。

 進藤さんは現在、レストランを経営する傍ら、川口市内でビール醸造の研修を重ね、醸造免許の取得や資金の調達に奔走する。資金の一部をクラウドファンディングで募集。目標を300万円に設定し、支援を募っている。

 コロナ禍、飲食店に逆風が吹くが、進藤さんは「挑戦するなら今と決心した。ここでしか飲めない醸造仕立てのビールを、たくさんの人に飲んでもらいたい。久喜を市外にPRしたい」と目を輝かせた。

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