埼玉新聞

 

小川町駅前に魅力発信拠点「むすびめ」オープン 旧料亭を改修し、観光案内・都市近郊の移住サポート

  • 小川町駅前にオープンした「むすびめ」のセレモニーでテープカットする関係者ら=小川町大塚

 埼玉県小川町大塚の小川町駅前に、同町観光案内所・移住サポートセンター「むすびめ(MUSUBIME)」が3日、オープンした。旧観光案内・移住サポート施設「楽市おがわ」が移転、旧料亭・二葉支店を改修、新たな魅力発信拠点としてリニューアルした。同日、松本恒夫町長ら関係者が出席、オープニングセレモニーが行われた。

 これまで、観光案内所は町観光協会、移住サポートセンターは、NPO法人霜里学校(安藤和広理事長)がそれぞれ運営してきたが、両機能を統合し、同施設を霜里学校が運営する。

 同町にぎわい創出課は「駅前の好立地。(両機能の合体で)小川町が持つ地域資源をより広く、多くの来訪者にPRでき、観光案内だけではなく、暮らしの視点からアピールすることにより、移住・定住人口の増加が期待できる」としている。

 移住サポートセンターは2016年5月、県内で初めて、移住希望者に空き家や空き店舗の橋渡しをする施設としてオープン。施設責任者の八田さと子さんによると、年々、認知度が上がり、昨年度は42件の利用があったという。

 安藤理事長は「生活に近い、小川町の魅力をしっかり伝え、朝寄って、町を巡って、帰りにも寄ってもらえるような場にしたい」と言い、「都市近郊の移住なら小川町と思ってもらえるように“移住ブランド化”を進めたい」と話した。

 旧二葉支店は、昭和初期の創業とされる。しばらく空き店舗となっていたが、町が建物を譲り受け、改修・整備した。料亭の柱や梁(はり)を生かし、町産材をふんだんに使い、小川和紙などで「和の空間」を演出している。

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