埼玉新聞

 

大河ドラマにも登場 幕府創立の立役者、比企一族を知って ゆかりの地巡る小冊子、東松山で配布

  • 小冊子「鎌倉幕府成立の立役者 比企一族を訪ねて! ―多くの伝承が残る大岡地区を巡る―」を手にする東松山市大岡市民活動センターの職員

 埼玉県東松山市と大岡地区ハートピアまちづくり協議会(清水通会長)は、源頼朝による鎌倉幕府創立の原動力として大きな役割を果した比企一族の地元のゆかりの地を紹介した小冊子「鎌倉幕府成立の立役者 比企一族を訪ねて! 多くの伝承が残る大岡地区を巡る―」(横10センチ、縦15センチ、蛇腹折り8山)を作成、15日から東松山市大岡市民活動センターで配布する。

 2022年に放映のNHK大河ドラマは、鎌倉幕府2代執権の北条義時を主人公にした「鎌倉殿の13人」で、その一人として比企能員が登場する。これを受けて、昨年12月、幕府誕生に貢献しながらも歴史に埋もれた「比企一族」と縁の深い比企地域の自治体が中心となって、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」比企市町村推進協議会が設立された。

 比企地域は、比企一族や源氏に縁が深く、数多くの史跡や伝説などが残っている。同市の大岡地区の大谷には鎌倉の地名を模した地名が多く、宗悟寺には源頼家公の位牌が祭られ、西方約500メートルの地には比企尼山があり、雷電山の城ケ谷には比企能員の館があったとされる。冊子では、計8カ所のゆかりの地を紹介、散策マップも載せている。

 今回、同協議会設立を機会に「比企一族を知ってもらい、歴史資源が豊富な大岡地区や東松山の魅力を発信、地域コミュニティーの充実を図りたい」と、散策マップを兼ねた小冊子を発行した。作成にあたり、文章は比企一族歴史研究会の西村裕会長が担当した。

 小冊子は1千部作成。15日から東松山市大岡市民活動センター(電話0493・39・0602)の窓口で一人一冊配布、なくなり次第終了。

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