埼玉新聞

 

「貴婦人」お色直しでパワーアップ…行田の公園で展示のSL、CFで目標上回る支援 運転席にも入れるように

  • 再塗装された蒸気機関車(SL)のC5726号の前で、テープカットを行った行田邦子市長(左から2人目)ら=24日午前、埼玉県行田市本丸の本丸児童公園蒸気機関車展示場

    再塗装された蒸気機関車(SL)のC5726号の前で、テープカットを行った行田邦子市長(左から2人目)ら=24日午前、埼玉県行田市本丸の本丸児童公園蒸気機関車展示場

  • 再塗装された蒸気機関車(SL)のC5726号の前で、テープカットを行った行田邦子市長(左から2人目)ら=24日午前、埼玉県行田市本丸の本丸児童公園蒸気機関車展示場

 埼玉県行田市は24日、お色直しを実施していた同市本丸の本丸児童公園南側に展示する蒸気機関車(SL)C5726号のお披露目式を同所で行った。C57は美しい姿から「貴婦人」とも呼ばれ、約半世紀にわたり市民から親しまれてきたが、近年は経年劣化による塗装の剥離が著しかった。官民連携による再塗装でSLが往時の姿によみがえった。

 SLC5726号は1938年に川崎車両で製造され、71年12月に引退。高崎線行田駅開業5周年に合わせ、国鉄(現JR)から市に貸与され、72年1月から展示される。再塗装事業費は昨年にクラウドファンディング型ふるさと納税などで募集し、目標金額780万円を上回る1140万円が集まった。希望者には特典で再塗装体験も用意した。

 目標を上回る支援が集まったため、再塗装だけでなく、階段を設置して運転室に入れたり、ヘッドライトを修繕して点灯ができるように。汽笛や煙を演出し、初めてライトアップも可能になった。同時に本丸児童公園も再整備され、フェンスの撤去や植栽の整備などでSLを間近に体感できるようになったという。

 同日には行田邦子市長や野本翔平市議会議長などによるテープカットセレモニーが実施され、SL正面に記念撮影用ブースも設置。JR東日本の協力で、記念撮影時には子ども用駅長服も貸し出された。会場に訪れた家族連れなどは記念撮影を楽しんでいた。

 行田市長は「時が止まっていたようにさびついていた蒸気機関車が新しくなり、行田が新しい行田へ一歩を踏み出す象徴になれば」と話した。

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