埼玉新聞

 

JR東京駅で埼玉のキーマン63人を紹介 地域活性化に取り組む人や埼玉の「今とこれから」を発信

  • 「熊谷圏オーガニックフェス2018」の埼玉県全63市町村キーマン展の様子(加賀﨑勝弘会長提供)

 地域活性化に取り組む人たちを紹介する「埼玉県全63市町村キーマン展」が15~20日、JR東京駅「グランスタ東京」内イベントスペース「スクエア ゼロ」で開催される。主催は官民連携で構成する「地域愛を育む推進協議会」(事務局・熊谷市)。キーマン63人の活動を1人ずつ映像などで伝え、東京のど真ん中から埼玉の「今とこれから」を発信する。

 昨年開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を控え、2018年に熊谷市で開催された「熊谷圏(グレータークマガヤ)オーガニックフェス」の企画の一つ。地域愛を育むため地域のキーマンにスポットを当て、自然と人、人と人とのつながり、暮らしや生き方を伝えるのが目的だ。

 キーマンの取材は2年間、計4か月半に及んだ。名前が挙がった人に直接話を聞き、各市町村から1人ずつ選定。ヒアリングした人物は300人以上に上る。さいたま市の手焼きせんべい店3代目の松原満作さんは市内の自転車イベント「バイクロア」の代表。東松山市の吉田幸平さんは東松山駅近くで土曜日だけギャラリーを開いて市井の歴史を書き残し、三郷市の住職酒井菜法さんは寺を使って誰もが集える場所をつくっている。

 リサーチした同協議会の加賀崎勝弘会長(48)は「人口が増え税収も上がり、既存の組織などが機能している市町村にはキーマンが出づらく、街の課題解決の中でキーマンが誕生している」と指摘する。

 期間中はキーマンの生きざまが感じられる縦36センチ、横60センチサイズの顔写真を展示、それぞれの活動を表現するものも並ぶ。ほかにキーマンや埼玉にまつわるトークの対談、キーマンにまつわるマルシェやワークショップも。熊谷圏オーガニックフェス2020音楽ライブも同時開催する。時間は午前11時~午後8時。入場無料。

 加賀崎会長は「埼玉のその土地らしさを知ることは、埼玉の未来を映し出すはず」と来場を呼び掛けている。

 問い合わせは、メールで同協議会事務局(d.d.saitama.63@gmail.com)へ。

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