埼玉新聞

 

<新型コロナ>1人死亡160人感染 病院などクラスター拡大 教諭感染で小学校休校 中学校や保育所も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは26日、新型コロナウイルスに感染した80代女性が死亡、新たに160人の感染を確認したと発表した。1日に確認された陽性者数としては21日に次いで過去2番目に多かった。感染者の内訳は県発表が120人、さいたま市9人、川口市17人、川越市5人、越谷市9人。

 これまでに確認された感染者は8002人(チャーター便帰国者含む)、死者は138人(26日午後6時現在)。

 26日午後9時時点の重症者は27人、感染者の入院は569人、ホテル療養207人、自宅療養239人。退院・療養終了は6690人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは10~80代の男女77人。県西部の医療機関では入院患者2人と医療従事者や職員5人が陽性となり、すでに判明している3人と合わせ関係者の感染は10人に上った。県は「同一の病棟、フロア内の感染なので(集団感染として)公表するかは今後の状況を見て判断する」とした。

 富士見市のイムス富士見総合病院では、入院患者2人と以前入院していた患者、医療従事者の計4人が陽性となり、感染者は計14人となった。

 県教育局によると、南部地区の県立学校で25日に児童生徒1人の陽性が判明、保健所が濃厚接触者を調査している。臨時休校はしなかった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~60代の男女9人。市立小学校に通う10代男子児童は母親の感染が判明していた。20代男子大学生は無症状で、帰省するために検査を受けたところ陽性だった。男児以外の8人はいずれも感染経路不明。市教委によると、市立小学校勤務の30代男性教諭の感染が26日に判明した。教諭は体調不良を訴え、24日から休んでいた。同校は27日を臨時休校にする。

 川口市によると、死亡した80代女性は25日に亡くなった。感染が判明したのは10~90代の男女17人。クラスター(感染者集団)が発生している特養ホーム「リバー・イン」から新たに職員1人の陽性が分かり、感染者は計56人に、「いろは苑」は新たに職員2人が判明し計16人に、特別養護老人ホーム「春香苑」は入所者1人の判明で計8人になった。前日までに生徒2人の感染が判明していた市立中学校では別の男子生徒も陽性と分かり、臨時休校を27日まで延長して濃厚接触者を調べる。

 川越市によると、感染が判明したのは50~80代の男女5人。容体は安定している。

 越谷市によると、感染が判明したのは未就学児1人を含む10代未満~60代の男女9人。うち3人は家庭内感染。また、市は市内の公立保育所の関係者が感染したことを発表した。感染者の特定につながることから施設名は公表していない。同施設では26、27日を臨時休園し、濃厚接触者の特定などを進める。

 三郷市は市健康福祉会館に勤務する子ども未来部の職員1人が感染したと発表した。

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