埼玉新聞

 

<高校ラグビー>川越東、創部35年目で初優勝 昌平は3年ぶり2度目V 記念大会でともに花園へ

  • 川越東―深谷 ノーサイドの瞬間、初優勝を喜ぶ川越東フィフティーンと一歩及ばず悔しがる深谷フィフティーン=14日、熊谷ラグビー場

  • 正智深谷―昌平 後半25分、昌平のフランカー山口(右)がトライを決めて喜ぶ=14日、熊谷ラグビー場

 ラグビーの第100回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)最終日は14日、熊谷ラグビー場で第1、2ブロックの決勝を行い、川越東と昌平が優勝。記念大会のため、1増となった埼玉代表として、全国高校大会(12月27日~来年1月9日・花園ラグビー場)の出場切符を獲得した。川越東は創部35年目で初の栄冠。昌平は3年ぶり2度目の頂点。大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で行われた。

 第1ブロックの第1シード川越東は、第5シード深谷に17―14で競り勝った。川越東は、前半4分にフランカー鵜沢のトライで先制(ゴール成功)。同29分に同点に追い付かれて折り返すと、後半5分に左ゴールライン手前のマイボールラインアウトからモールで前進し、CTB柴田のトライで勝ち越し。同20分にはナンバー8渡辺のトライで差を広げた。同24分に3点差まで迫られ、試合終了間際には深谷の猛攻を受けたが、そのまま逃げ切った。

 第2ブロックの第2シード昌平は、第3シード正智深谷を17―0で退けた。正智深谷は、前半24分に右ゴールライン手前のマイボールラインアウトから連続ラックで前進し、抜け出したプロップ菅野のトライで先制。後半6分にロック山口のトライで追加点を奪うと、同25分にも再び山口のトライで突き放した。

 川越東の望月雅之監督は、「昨年の悔しさを味わった選手たちが最後まで諦めず、よく頑張ってくれた」と涙ながらに喜んだ。昌平の御代田誠監督は、「花園までに鍛え直して、埼玉代表として全力でできる力を出したい」と決意を新たにした。

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