埼玉新聞

 

反対…男女別学の埼玉県立高校“共学化”しないで 浦和高校の在校生、保護者、卒業生ら反対オンライン署名活動を開始 「別学」8校、「共学」3校の有志らも参画 メリット・デメリット検証、広く対話へ「共学・別学の共存は多様性の象徴」

  • 【ちなみイラスト】教室

    県立高校共学化、反対署名スタート

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 埼玉県男女共同参画苦情処理委員が今年8月に、県立の男女別学高校の早期共学化を日吉亨教育長に勧告したことを受けて、県立浦和高校関係者らが共学化に反対するオンライン署名活動を開始した。

 署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」で募り、来年1月末に1次集計を行う。本年度中をめどに大野元裕知事に提出予定で、集計以降も活動を継続するとしている。

 署名発起人は浦和高校在校生、保護者、卒業生の有志ら。21日現在で浦和第一女子高校、松山女子高校、春日部高校など「別学」8校と、大宮高校、さいたま市立浦和高校など「共学」3校の有志らも参画メンバーとして名を連ねている。

 署名では、「共学校・男女別学校が共存していることは、埼玉県の高校教育の多様性の象徴である」などとした上で、選択の自由の確保を訴えた。また、共学化のメリット・デメリットの検証や県民に広く対話の場を設けることなども求めている。

 県立高校の共学化を巡っては、浦和高校同窓会(野辺博会長)が12月1日付で大野知事と日吉教育長に「(別学は)維持されていくべきだ」とする意見書を提出した。

 一方、10月には市民団体「共学ネット・さいたま」(清水はるみ代表)が共学化推進を求める要望書を日吉教育長に提出し、共学化に向けた学習会も行うなど、議論が活発化している。
 

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