埼玉新聞

 

<ランチ>注文を受けてから握るこだわり さいたま・おにぎりのありんこ、手の感覚でふわっと仕上げ

  • チーズかつおレギュラー(左)ととん汁レギュラー

  • 店長の内海由紀恵さん

 こだわりは注文を受けてから握ること。ご飯一粒一粒の間に空気を入れるように、6回の動作でふわっと仕上げる。出来立ての三角形のおにぎりはあったかく、どこから食べても具材を味わえる。

 「ありんこ」は札幌市で7店舗を展開するおにぎり専門店で、さいたま市の浦和店は道外初の店舗。札幌の店の常連客だった建物のオーナーから、「裏門通りを盛り上げてほしい」と出店を要請されたという。創業者の南部均社長は道外に出店するつもりはなかったが、「ご縁があった」と出店を決め、今年1月29日に開店した。

 1号店のオープンから40年。当初は南部社長と亡き妻、義理の母親の3人だけで、切り盛りしていた。3坪の店で忙しく動き回る姿から店名は命名された。従業員は札幌にある研修センターで1~2カ月、握り方の研修を受ける。量りを使わずに手の感覚で、ご飯150グラムのレギュラー、ご飯220グラムのジャンボを握り続ける。店内の飲食と持ち帰りで、塩加減も変えるという。

 店長の内海由紀恵さん(36)のお薦めは、意外な組み合わせのチーズかつお(レギュラー250円、ジャンボ350円税込み)と、タマネギをたっぷり使ったとん汁(レギュラー300円、ビッグ380円税込み)。内海さんは「電話注文も受けているので、ぜひ利用してほしい」と呼び掛けていた。

【メモ】おにぎりのありんこ浦和店 さいたま市浦和区仲町2の13の16、中島ビル1階(電話・ファクス048・711・5508)。営業時間は午前8時~午後8時。定休日は日曜のみで、祝日も営業している。

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