埼玉新聞

 

人気商品をテークアウト、上尾の味楽しむ 飲食店など支援、上尾でグルメイベント【#コロナとどう暮らす】

  • 血管年齢を測る“テークアウト”を行った藤村病院のブース=上尾市の上平公園

 上尾市内の飲食店などが集まったグルメイベント「AGETAKE2020」(上尾市、上尾商工会議所後援、市観光協会協力)が26日、上尾市の上平公園で開かれ、約1800人の入場者が上尾の味を楽しんだ。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で売り上げが落ち込む市内の事業者を応援し、「みんなで上尾を盛り上げていこう」と企画。「AGETAKE」は上尾とテークアウトを掛け合わせ「力を合わせて上尾を盛り上げていく」という意味が込められている。これまで駅前の店舗で行っていたテークアウトイベントを拡大、飲食店だけでなく病院や雑貨店など市内27店舗が出店した。

 午前11時に開場すると、待ちわびた人たちが列をなして各店舗の人気商品を買い求めた。川口市の高塚美咲さん(30)は娘の侑美ちゃん(8)と共に参加。「親子で久しぶりに楽しめます」と豚丼を待っていた。上尾市の森川綾子さん(47)は「地元を応援したいので、市内の飲食店のツイッターをいつも見てます」と話していた。

 出店側もイベントの実現に喜びいっぱい。この日初めて参加した石川煎餅店の石川勝さん(45)は「上尾市のイベントが全部中止になっている中、こんな企画をしてくれて感謝です」と満面笑顔だった。また珍しいブースとして人気が集まったのは、藤村病院。左手の人差し指を装置に入れるだけで毛細血管と脈拍で1分もかからずに血管年齢を気軽に測れる。理学療法士の安藤健士さん(36)は「医療でテークアウトって何ができるか考えました。ちょっと高めに出るので、参考にしてもらえれば」と話した。

 開催中、時折強い雨が降っても入場は絶えず、終始盛り上がった「AGETAKE2020」。主催した須田悦正さん(48)は「思ったよりも好感触。コロナ禍での、明るい話題になってよかった。これからもいろいろアイデアを考えて、上尾を盛り上げる企画を続けたい」と意欲を見せていた。

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