埼玉新聞

 

戸田恵梨香さんと大原櫻子さん、撮影中のエピソードなど披露 映画「あの日のオルガン」公開で舞台あいさつ

  • 舞台あいさつで映画への思いを語る(左から)平松恵美子監督、戸田恵梨香さん、大原櫻子さん=23日午後、さいたま市緑区

 戦時中、蓮田市の妙楽寺に保育園が疎開した実話を映画化した「あの日のオルガン」が全国公開され、さいたま市緑区のイオンシネマ浦和美園で23日、主演で保育士役の戸田恵梨香さんと大原櫻子さん、平松恵美子監督が舞台あいさつした。

 1944年11月、本土への空襲が激しくなり、東京・品川の戸越保育所は、園児たちを守るために集団疎開を敢行。受け入れ先となったのが旧平野村(現蓮田市)の妙楽寺だった。映画は戸田さんと大原さんら演じる保育士たちが、3~6歳の園児53人と混乱の時代を生き抜く物語。

 舞台あいさつで3人は映画への思いや撮影中のエピソードなどを披露。来場者からの質問に笑顔で答えた。戸田さんは「戦争について伝えることは有意義であり、身が引き締まる思いだった」と振り返り、大原さんは「今だからこそ見てほしい映画。未来の可能性を持った子どものことを知ってほしい」と話した。平松監督は「蓮田市が舞台で、どうしても埼玉でお礼が言いたかった」とあいさつした。

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