埼玉新聞

 

日本で一番おいしいナシ! 「梨選手権」で最高金賞の加須の生産者らが知事表敬 埼玉は最多受賞自治体に

  • 大野知事(中央)に受賞報告に訪れた関口智之さん(左から2人目)ら入賞生産者=22日午前、埼玉県庁

    大野知事(中央)に受賞報告に訪れた関口智之さん(左から2人目)ら入賞生産者=22日午前、埼玉県庁

  • 大野知事(中央)に受賞報告に訪れた関口智之さん(左から2人目)ら入賞生産者=22日午前、埼玉県庁

 ナシの品評会「全国梨選手権」(日本野菜ソムリエ協会主催)で、最高金賞を受賞した埼玉加須市の生産者「関口農園」の関口智之さん(46)ら県内入賞者と角田守良加須市長が22日、県庁を訪問し大野元裕知事に結果を報告した。

 全国梨選手権は全国各地の産地からエントリーされたナシを、評価員である野菜ソムリエら40人が商品名や産地、生産者情報などを全て伏せた状態で食味し「もっともおいしいナシ」を決定する品評会で、今年で2回目の開催。県内から3生産者の4商品がエントリーされ、最高金賞を受賞の関口農園の豊水をはじめ、全生産者が入賞。県が最多受賞自治体となった。

 関口さんは「最高金賞を受賞できたのは、加須市で農業を営んできた祖父、父、母の努力の賜物。とてもうれしく思っている」と語りつつ、「県の農業支援にも助けられている。農業仲間を代表して感謝したい」と話した。

 大野知事は「大変な誇りだ。県としてもナシは自慢ができる素晴らしい産品と思っている。それぞれの市と協力しながらPRに取り組んでいきたい」と述べた。

 関口さんによると、今年の豊水の販売はすでに終了しているというが、「にっこり」などの品種は9月中は販売する予定という。

 農業全体で問題となっている後継者・担い手不足について、訪問後に取材に応じた関口さんの父富男さん(76)は「改善するには農業をもうかるようにすればいい」と語った。大野知事も受賞報告の中で「どのように付加価値を付けて『もうかる農業』につなげていくか、とても大切だ」と述べ、支援に取り組む姿勢を示した。

 県産ナシの受賞状況は以下の通り(敬称略)。

 最高金賞「関口農園の朝もぎ完熟梨(豊水)」(関口農園=加須市)▽入賞「彩玉梨 糖度保証付」(梨の大沢農園=久喜市)▽入賞「はせがわ農園の甘太」(はせがわ農園=行田市)

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