埼玉新聞

 

ファミマで子ども食堂! 3~11歳がユニホーム姿でお仕事体験+交流 「将来は店員さんになりたい」子も

  • 冷凍ショーケースの温度管理について店員(右)から説明を受ける子どもたち=8月30日、埼玉県越谷市蒲生東町

    冷凍ショーケースの温度管理について店員(右)から説明を受ける子どもたち=8月30日、埼玉県越谷市蒲生東町

  • 冷凍ショーケースの温度管理について店員(右)から説明を受ける子どもたち=8月30日、埼玉県越谷市蒲生東町

 ファミリーマート(東京都港区)が地域の子どもを実際の店舗に招き、食事交流会と仕事体験を行う「ファミマこども食堂」が8月30日、埼玉県越谷市の越谷蒲生東町店で行われた。子どもたちは楽しみながらレジ打ちや商品陳列を体験し、店員の仕事の魅力に触れていた。

 ファミマこども食堂は全国の店舗で2019年4月から始まり、新型コロナウイルス感染拡大を受けて20年3月以降は休止していた。新型コロナの5類移行に伴って順次復活し、今回が再開後の県内初開催となった。

 事前応募のあった3歳から11歳までの子ども8人と保護者3人が参加した。子どもたちはファミリーマートおなじみのユニホームを着用して“ちびっ子店員”に変身。レジ打ちと商品陳列の2班に分かれて店員の仕事に臨んだ。

 レジ打ちではあいさつの仕方やレジ袋へ商品の入れ方、会計方法などを実際の店員が説明。またきれいに商品を並べる陳列方法のほか、冷蔵冷凍ショーケースの温度管理チェックにも挑戦した。どこか照れくさそうな表情を浮かべつつも、子どもたちは幅広い店員の仕事に触れていた。

 最後は全員がイートインスペースに集まり交流会。仕事体験を振り返りながら、ファミリーマートのおにぎりやチキンを味わった。

 商品ケースの温度管理を初めて知ったという小学2年生の矢沢李里愛さん(8)は「店員さんの仕事はいろいろあり、大変だと思った」と勉強になった様子。小学5年生の岡野菜優さん(11)は「商品の品出しにしても、お客さんのことを常に考える必要があると学んだ。今回の経験を生かして将来は店員さんになりたい」と目を輝かせていた。

 これまでファミマこども食堂は全国で年間約360回行われ、延べ約4100人が取り組んできた。参加費は子ども100円、保護者(中学生以上)400円。新型コロナ休止前も含め、県内開催は今回で20回目になる。

 同社によると、今後は県内で月1回ペースの開催を予定する。担当者は「食事と交流の場所づくりを通じて、より地域貢献をしていきたい」と話している。

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