埼玉新聞

 

<新型肺炎>子どものストレス解消へ校庭開放、条件付きで 久喜の小中校 保護者の要望に可能な限り対応

  • 保護者が見守る中、校庭でサッカーを楽しむ子どもたち=13日午後、久喜市立本町小学校

 新型コロナウイルス感染拡大で臨時休校が続く中、運動不足解消のため、久喜市は市内の小中学校で保護者の見守りなどを条件に校庭を開放する。各学校が判断しホームページ(HP)で校庭の使用や図書の貸し出しについて周知する。

 市教委によると、臨時休校が始まってから2週間が経ち、保護者から、家庭内で過ごす子どもたちの運動不足やストレスに関する意見が寄せられていたという。

 市教委は12日までに開いた校長会で対応を検討。学校ごとに児童・生徒数や校庭の広さを考慮し、感染予防を徹底するなど対策を取りながら、校庭を開放する。一部の学校は図書室の図書も貸し出すという。

 本町小学校では、HPで「保護者と一緒であれば、いつでも使用できます。体と心のリフレッシュにぜひ活用ください」と校庭開放を周知。大森正樹校長は「感染対策、安全に配慮しながら、可能な限り対応したい」と話した。

 校庭ではさっそく、保護者が見守る中、児童が汗を流し、サッカーを楽しむ姿が見られた。子どもたちは「外で遊ぶのは楽しい」と笑顔でボールを蹴り合っていた。

 見守る母親はのびのびと体を動かす子どもたちの姿に「習い事も減り、家の中にいる時間が長い。ボールを蹴って、大きな声を出して遊ぶことができる場所は校庭くらいしかないのでとても助かる」と話していた。

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